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ThinkPad 315D

 

ThinkPad315Dです。310も所有しているのですが、この315Dは310のための保守パーツとして入手しました。

元々310や315Dはエントリーモデルという扱いで、外装もピーチスキン塗装がされておらず、全体的に質感はイマイチです。筐体は他メーカーのOEMをベースにしたものだというのも有名な話ですが、そのためか当時の他のThinkPadと比べると、異なる点が多く見受けられます。

今でこそほとんど話題にならない機種ですが、以前はCPU交換可能な機種として、ネット上でも話題になっているのを見かけました。デスクトップ用のSocket7のCPUを搭載できるというのは結構インパクトがありました。私の315DもK6-3に交換してあります。

実質的なCPU交換の上限はK6-3あるいはK6-2の360MHzか400MHzあたりになります。デフォルトではペンティアムの133MHzですから、かなりのパワーアップになるはずなのですが、ビデオチップが遅いせいか、一見して劇的に速くなった感じはしません。

 

CPUの交換はCPUを交換した後、ディップスイッチで設定する必要があります。MMX200MHzやCyrixの686MX‐PR233なども試してみましたが、やはりK6-2かK6-IIIが良いという結論になりました。

K6-IIIに交換して何かの作業をすると、CPUパワーが必要な場面では、かなり熱を持ちます。360MHzでは安定動作、400MHzでは不安定になりました。

メモリスロットは2つありますが、EDOのメモリが必要です。

ビデオチップはC&T65550というチップですが、これが3Dはもちろん、2Dも結構遅いです。

重い筐体にキーボードのキータッチも良くなく、全体的な質感も良くないという、当時のThinkPadとしてはなんとも異端児的なモデルです。

 

   

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