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ThinkPad 560Z

 

ThinkPadの中でも、560シリーズというのは特別な存在ではないかなと思います。
大ヒットしたせいもあるかもしれませんが、当時はThinkPadといえば560シリーズ、そんなイメージがあったと思います。
560Zはそんな560シリーズの最終モデルで、560シリーズの中ではやや異端児的な存在です。

560Zは560Xまでとは仕様が大きく異なっていて、P5ベースからP6ベース(チップセットが440BX)にされただけでなく、HDDの交換が楽にできるようになったり、何よりキーボードがThinkPad600と共通のキーボードを採用という大きな変更点があります。600と共通といっても560Zにはセンターボタンはなく、見た目は従来の560シリーズにそっくりです。

 

キータッチに関しては、600シリーズと同じような感じです。
この560Zのページも560Zで作成してみましたが、キーボードはとても良い感触です。560Xまでのキータッチとは違いがありますが、560Xまでのキータッチの方が良いという人も多いようなので、このあたりは好みの問題かもしれませんね。

CPUは233MHzと300MHzのモデルがあり、分解できるスキルがある人ならばCPU交換もできます。
ただし採用されているソケットはミニカートリッジという比較的珍しいタイプです。

このタイプのCPUを入手するのは現在では難しいと思います。最高クロックはPentium2の400MHzで、同時期の富士通BIBLOにも採用機種があったはずです。

233MHzと300MHzのモデルには、CPU以外にもオンボードメモリの容量に違いがあり、それぞれ32MBと64MBとなっています。増設はEDOのメモリが必要ですから、こちらも入手が難しくなってきてますね。

液晶は12インチでSVGAまでです。
XGA表示は560Zの次のモデル、570で実現されました。

私の560Zはジャンクとして入手しました。
バックアップバッテリが切れていたのと、HDDが抜かれていたというだけだったため、簡単に復活できました。
頑丈で使いやすく、スタイルも良い名機であると思います。

   

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