ThinkPadとPCのページ

PLEXTOR PX-TV432P

PX-TV432Pはプレクスターがかつて販売していたビデオキャプチャカードです。
DivX録画をハードエンコードで行えるという点が、最大の特徴です。
正式な名称は「ConvertX PVR PX-TV432P/JP」というらしいです。

元々はカノープスのMTV1200や、Bt878を搭載したATI TV WONDERなどを利用して、TV録画を行っていました。
録画したテレビ番組は、見終わったら削除してしまうものが多いのですが、中には保存しておきたいものもあったりします。
MTV1200では、基本的にMPEG2で録画することになりますが、これがかなりファイルサイズが大きくなります。
そこで保存しておきたいファイルを、DivXやXvid等にエンコード作業を行い、そこそこの画質でファイルサイズを小さいものにするわけです。

ところが、エンコード作業というのは時間がかなりかかってしまうもので、PC環境によっては、再生時間の数倍の時間が必要になったりします。

TV WONDERではhunuaaというフリーソフトを使ってDivXのリアルタイムエンコードをやっていたのですが、古いカードということもあり、画質も良くないですし、PCの力不足で、QVGA動画がやっとでした。MTV1200に関しては、画質には満足だったのですが、 時間のかかるエンコード作業が面倒だといつも感じていました。

そういった経緯もあり、PX-TV432Pには発売直後から注目していました。しかし、なかなか購入する踏ん切りもつかず、結局かなり時がたって、安売りされているころになって購入することになりました。同じような製品として、ELSAのEX-VISION1700がありましたが、そちらは品薄気味でした。どちらでも良かったんですが、PX-TV432Pは安売りされていたのでこちらを選びました。

実際に取り付け、ドライバのインストール等も特にトラブルもなく、すぐに使えるようになりました。
ちょっと珍しいのは、このPX-TV432Pでは、カードの取り付けよりも先に、ドライバのインストールをしておく必要がありました。最新のドライバは、プレクスターのサイトからダウンロードできます。

PX-TV432PはデコードチップにフィリップスのSAA7133を採用していますが、実際の画質もSAA系の画質そのものです。
私はあまり細かい画質にはこだわっていないので、これで十分かなと感じています。 Bt878を使っていたころの古いカードと比べれば、ずっときれいにとれます。

少し気になったのは、搭載されているTVチューナーの画質です。
松下製のチューナーが載っていたはずですが、MTV1200あたりのTVチューナーと比べると、明らかに良くないです。
同じPCとアンテナ線を利用して比べてみましたが、明らかにノイズが多くのります。外部入力を利用すればよい訳ですが、ちょっと残念。ゴーストリダクションと3次元Y/C分離もついてますが、同時には使えません。どちらかを選択することになります。

付属ソフトのINFO.TVの使い勝手は、主観ですが、まあまあじゃないかと思います。
負荷も軽いようで、Athlon64シングルコアのPCで、テレビ番組を録画しながら3Dゲーム、といったこともできました。スタンバイ状態や休止状態からの録画にも対応しています。しかし全体的に見ると、カノープスのFeatherのほうがよくできていると思います。

DivXのハードエンコードですが、当たり前のことではありますが、ファイルサイズはかなり小さくなります。
ビットレートの設定等によってファイルサイズが変わってきますが、やはり直接DivXで録画できるメリットは大きいです。

総括すると、個人的には満足しています。
DivXで直接録画できることや、高画質にはこだわらないが、あまりにひどい画質もいやだ、という自分のニーズを満たしている製品です。 現在はデュアルコア環境で使っていますが、非常に快適に使えています。

   

home