ThinkPadのフラッグシップ機だったA21pです。3桁シリーズの時は700シリーズ(760や770など)がフラッグシップとされていて、770シリーズの後継がA20p。そのA20pの次が、このA21pというわけです。
超贅沢ノートだった770Xの後継といっても、ベースとなるモデルのA20シリーズは390シリーズの後継ということですから、さすがに770シリーズに比べると質感はイマイチですね。それでもA21mとの違いは結構あり、CPUやHDDの容量の他に、ビデオチップに当時としては最高クラスのRAGE MOBILITY 128(VRAM16MB)が採用されていたり、UXGAが表示できる15インチ液晶を装備していたりします。その他にビデオ入力も装備しています。
前モデルのA20pとの大きな違いは液晶の解像度です。A20pではSXGA+まででしたが、A21pはUXGAまで対応となっています。それ以外にも細かいところでパーツが違っていたりしますが、大きな違いとしてはそれくらいでしょうか。
A20mやA21m、A21e等他のA20シリーズではピーチスキン塗装は使われていませんが、このA21pやA20pでは上半身だけですが、ピーチスキン塗装が施されています。
パラレルやシリアル等のレガシーポートは一通り装備しています。
ウルトラベイ2000は筐体の右側に一つ。左側にはFDDを装備していますが、こちらはウルトラベイ2000対応のものではなく、簡単に取り外しはできません。USBは1つです。
キータッチですが、770や600シリーズと比べると良い感じがしません。例えるのが難しいですが、ふにゃっとしたキータッチとでも言いましょうか。実用に耐えないほどではないのですが、かなり好みが分かれるキータッチであると思います。
CPUはMicroPGA2を採用していて、1GHzまでは交換可能です。
増設メモリのスロットは2本。最大512MBです。もっと積めると良いですが、チップセットが440BXなので仕方ないところでしょう。
ビデオチップはRAGE MOBILITY 128 (M3)です。VRAMは16MBを搭載しています。nvidiaのRivaTNTあたりと同程度の性能と聞いたことがありますが、実際の使用感もそんなところです。通常のRAGE MOBILITYよりはかなり速いです。
スピーカーはヒンジ付近に左右一つずつ付いてます。音はまあまあ良好です。ながら作業には向いてます。
液晶はUXGA表示可能な15インチを装備しています。A30pやA31pのFlexView液晶ほどではないにせよ、なかなかきれいな液晶です。
このA21pはジャンクで激安価格で購入しました。安かった理由は、ジャンクのA20シリーズによく見られるトラブル?の「一瞬通電するが起動しない」というあれです。そのトラブルは簡単に直ったんですが、メモリやHDDといったパーツに余裕が無かったため、出番がないまま数ヶ月放置され、最近80GのHDDを購入してやっと出番がやってきました。
最近はこのA21pをよく使っています。キータッチはやはり気に入らないのですが、UXGAが使える15インチ液晶と、液晶の状態が非常に良かったためです。