ThinkPadとPCのページ

ThinkPad 600X

 

 

ThinkPad600Xは600シリーズの最後の機種です。
三桁シリーズ全体から見ても、日本では600Xと240Zが最後の機種になったのではないかと思います。
600シリーズはキーボードが好評だったThinkPadの中でも、最高のキータッチといわれていたシリーズです。
キーボードだけでなく、質感や完成度の高さから、根強い人気シリーズとなっています。
一時期は中古品なども高値をつけていましたが、最近ではさすがに安くなってきています。

600Eとの大きな違いは、Pentium3の搭載です。
無改造での最高スペックの機種は、2645-5FJの650MHzモデルです。
600EではPentium2の400MHzが最高スペックだったので、かなり違いがあります。
ビデオチップも変更されていて、NeoMagicの256ZXが採用されています。同時にVRAMも4MBに増えています。
しかしビデオチップに関しては、600Eとの違いを体感できません。
オンボードメモリも600Eでは32MBでしたが、600Xでは64MBになっています。

CPUはMMC-2という規格を採用していて、本体を分解できる人ならばCPUの交換もできます。
MMC-2の上限はPentium3の850MHzなので、交換できればそこそこパワーアップになりますが、MMC-2規格のCPUの入手が難しいと思います。ネットオークションなどが一番手近な入手方法だと思われますが、MMC-2の850MHzは割高な価格で取引されていることが多いので、コストパフォーマンスという点から考えると、ちょっと難しい判断になるかもしれないですね。

メモリスロットは二つあり、ここに256MBを二枚挿し、オンボードの64MBと合わせて576MBが最大メモリということになります。144pinのPC100かPC133の256MB以下のものが使えます。しかし600Xはここでもちょっとした制限があります。

600Xの制限というよりもチップセットの440BXの制限ですが、最大容量の576MBまで増設しようとするなら、128Mbitのチップを採用したメモリでなければならないということです。
安く出回っているPC133の256MBなどは256Mbitのチップのものが多いです。
見分け方は、8個のメモリチップがのっているものが256Mbit、16個のっているものが128Mbitです。

600Xもさすがに古くなり、手放した方や退役させた方も多いと思いますが、家では現役で使っています。
用途はほとんどがテキスト打ちです。
他のThinkPadや他社のノートPCも使っていますが、やはりこれが一番だと思います。流れるようにテキスト作成ができます。
他のPCを使った後に600Xを使ってみると、良さがよくわかる感じです。
重い作業は他のPCにまかせて、まだまだ頑張ってもらおうと思っています。

   

home

ThinkPad600Xのメモリを最大限まで増設 

カスタム検索